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強迫性障害の患者への家族の接し方

家族が強迫性障害を患っている場合、どうすればいいのでしょか。

まず、強迫性障害は、「自己完結型」と「巻き込み型」の二つに分けられます。

自己完結型は、不安や恐怖(強迫観念)を自分で抱えて、自分だけで強迫行為を
繰り返すものです。
家を出た後、玄関の鍵をかけたか、ガスの元栓を閉めたか気になって不安になり、
何度も家に戻って確認する場合などです。

巻き込み型は、不安や恐怖を抱えきれずに周囲の人間、主に家族にぶつけて、
自分の強迫行為を家族に強要するケースです。

この両者を比べた場合、家族の負担が大きくなるのが巻き込み型です。
当然といえば当然ですが、患者本人の要求も徐々にエスカレートして
いき、家族も疲れ切ってしまいますし、家族それぞれの生活にも多大な支障が
出てしまいます。

不安や恐怖におびえる本人を何とか助けたい一心で、強迫行為を手伝ってしまう
気持ちもわからなくはないです。

しかし、本人の巻き込みに応じて強迫行為を手伝ってはいけません。
強迫性障害の症状を悪化させてしまいます。


もちろん、いきなり手伝う量をゼロにしまっては、本人にも相当のストレスと
なってしまいますし、家族にしてみても、突き放した、見捨てたといった気持ち
にもなり、お互いに苦痛でしょう。

よって、家族と本人でよく話し合い、強迫行為を手伝うことは長い目で見ると
症状をひどくするということ分かり合った上で、段階的に手伝う量を減らしていくのが
望ましい
と考えます。

また、家族の方がカウンセリングを受けることをおすすめしたいと思います。
本人がカウンセリングを受けないと意味がないと思われるでしょうが、
現実は本人がカウンセリングを受けたがらなかったり、人と接することができない、
人と話ができないというケースが多いことと思います。

家族の方がカウンセリングを受けることで、本人へのよりよい接し方がわかったり、
家族の方自身の精神的安定にもつながると考えます。

強迫性障害の克服には






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強迫性障害を克服する

強迫性障害の克服に効果のある治療方法に、森田療法があります。

森田療法は神経症に対する精神療法で、昭和初期に始まり90年以上
続けられてきた実績があります。

森田療法では強迫性障害などの神経症の症状は、心配性、内向的と
いった弱気な部分と、頑固、負けず嫌い、完璧主義といった強気な部分が
心の中に同居して葛藤が生じやすい性格を基に、独特の心理的メカニズムで
発症すると考えられます。

独特の心理的メカニズムとは、不安や恐怖を存在してはだめなものと
排除しようとして、神経がさらに過敏になり、かえってとらわれてしまう
というものです。

その不安や恐怖をそのままにして、目の前の、まずなすべきことを行って
前向きに生きていくことを教えるのが森田療法で、あるがままという
精神状態に導くのがねらい
です。

森田療法は大きく分けると、入院療法と外来療法の二つがあります。
元々、基本的に入院療法が実施されてきましたが、入院先の確保が困難という
こともあり、現在では外来療法(通院治療)が主流です。
症状が比較的軽く、短期間の治療でいい場合に通院治療が行われ、症状が重く、
長期にわたる治療が必要な場合に入院療法が実施されています。

個人差はあると思いますが、森田療法の治療を受けていく中で、不安や恐怖に
対するとらわれが和らいで、あるがままという気持ちが心の中にできてくれば
強迫性障害は克服できる
ものと思います。

強迫性障害の克服には




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強迫性障害と薬

強迫性障害の治療法の一つである薬物療法ですが、どういった薬が
使用されるのでしょうか。

患者の多くに強迫症状や強度の不安感が見られるので、状態を安定させるため
抗うつ薬であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が用いられます。

SSRIは第3世代の抗うつ薬で、脳内の神経伝達物質のうち、セロトニンだけに
作用する薬です。
日本では、以下の二つが強迫性障害の治療薬として認可されています。

薬品名フルボキサミン  商品名デプロメール、ルボックス
薬品名パロキセチン  商品名パキシル

SSRIはうつ病の治療にも使われますが、強迫性障害の場合うつ病よりも量を多く用い、
また長い期間服用する
ことになります。
副作用は比較的少なく、吐き気が出る場合がありますが、吐き気止めの服用で
収まることが多いです。

SSRI以外で強迫性障害の治療に使用される薬には、クロミプラミン
(商品名:アナフラニール)があります。

クロミプラミンは、第1世代の抗うつ薬で、脳内の神経伝達物質のうちセロトニンや
ノルアドレナリンに作用します。アメリカで強迫性障害に効果があると認定されました。

SSRIを継続して服用しても症状が改善しない場合にクロミプラミンを併用します。
SSRIは、効果がゆっくりと現れますが、クロミプラミンは即効性があります。
副作用としては、便秘、のどの渇きなどがあります。

強迫性障害の薬を服用して症状が改善しても、他の病気と同じように途中で止めてしまうと
症状が再発することが多いので、あせらずじっくりと治療を続けることが大切
です。

強迫性障害の克服には






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強迫性障害と病院

強迫性障害は、しかるべき治療を受けることで快方に向かう病気です。

他の病気と同じで発症したらできるだけ早く治療を受けることが大事ですが、
症状には個人差があるので、強迫性障害を患ったと思ってもしばらくの間
放置してしまったり、なかなか病院へ行く気になれなかったりと、
受診が遅れてしまいがちです。

とにかく早めに専門医の診察を受けることが大切です。
自分で強迫性障害だと思っても、うつ病やパニック障害など他の病気の場合も
あります。
普通の病気のように「この症状はこの病気」と想像ができるような簡単な病気
ではない
わけです。

強迫性障害の治療には、薬物療法と認知行動療法が使われますが、このうち
認知行動療法は専門的なスキルが必要となるので、病院ならどこでも実施して
いるわけではありません。

一般的には、「精神科」、「メンタルヘルス科」といった診療科名がある病院
でしたら強迫性障害に対応できる可能性があります。
その病院のホームページを見て情報を入手するのもいいですが、強迫性障害の
診察が可能かどうか電話で問い合わせるのが大切です。

強迫性障害の治療は時間を要します。認知行動療法の場合も薬物療法の場合も
通院治療が基本となりますので、通院しやすい地域の病院かどうかも選択肢の
一つとなってきます。

強迫性障害の克服には






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強迫性障害の治し方

強迫性障害の治し方には、「認知行動療法」と「薬物療法」の二つがあります。
この二つの治し方を併用するとより効果が高まります。

まず認知行動療法ですが、考え方や行動の枠を大きくして、不安な気持ちや落ち込んだ
状態を改善する心理療法です。
世界各国で行われている優れた治し方で、強迫性障害に対しても効果が高いです。

認知行動療法の中でも、強迫性障害の治し方では、一般的に曝露反応妨害法という
治療法を使います。
曝露反応妨害法は、外出中盗みに入られる心配や火事になる不安、また何度手を洗っても
汚れが落ちていないといった不快な考えが頭に繰り返し浮かぶ強迫観念の状態に、
患者をあえてさらし(曝露)、不安や不快な気持ちを受け入れさせ、強迫行為をしなくても
いい状況に持っていく治し方
です。

不安の弱い状態から曝露をスタートして、段階的に強度を高めていきます。
患者は最初のうち強い不安を感じます。今までその状況に悩まされてきたわけですから
当然です。
しかし、曝露を続けるうちに不安は薄れていきます。不安を受け入れるという感覚
を患者が持つように治療していきます。
やがて、強迫行為は必要ないと患者が自覚し、強迫行為をしなくなるのです。

次に薬物療法です。人間の精神の安定に重要な役割を果たす神経伝達物質であるセロトニンの機能異常が強迫性障害の最大の原因ですので、セロトニンの異常を調整する作用を持つ薬を用います。
具体的には、抗うつ薬の一種であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を主に使用します。

SSRIは強迫観念と強迫行為の両方を改善する効果があり、個人差はありますが服用後、早い患者で2~3週間で症状が軽くなってきます。
SSRIを継続して服用しても症状に変化が見られない場合は、別の抗うつ薬を併用しますが、
薬物療法で効果があっても、これは他の病気でも同じですが、中断すると症状が再発することが多いので数年にわたってじっくりと治療を続けることが肝心です。

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強迫性障害の症状

強迫性障害の症状はいろいろあり、人が抱えるあらゆる気がかりなこと
が原因となりますが、患者に見られることの多い症状がありますので、
いくつか示します。

一つ目は、確認強迫です。
外出する際に家に鍵をかけたか、ガスの元栓を閉めたか、暖房器具のスイッチを
切ったかなどが気になり、不安になって家に何回も戻って確認する症状です。

他にも仕事が間違いなくちゃんとできたか自分に疑いを持ち、必要以上に何度も
確認することもこの症状になります。

家に何回も戻って確認していては生活に支障が出てしまいますし、仕事が間違いないか
何度も確認するのも仕事が先に進まず、支障が出ます。

二つ目は、不潔強迫です。これは、一般的には潔癖症と言われていますね。
これは強迫性障害でよく見られる症状で、手や体を洗ってもきれいになったと思えず気になり、
何回も洗わないと満足せず納得しないというものがあります。

あと、ドアノブや電車のつり革にじかに触るのが気持ち悪くてだめで、手袋をしないと
触れなかったり、洋式トイレの便座が汚くて一切入れず、和式トイレを探すといった
ケースもあります。

根本的に、自分の体が汚れる、汚染されるという強迫観念があるのです。

三つ目は、加害恐怖です。
これは、たとえば自動車の運転をしているときにタイヤが何かにのった場合、誰かをひいて
しまったのではないかという不安、恐怖に襲われ、わざわざその場所まで戻って確認すると
いうことのように、実際には人を傷つけることはしていないのですが、自分のうっかりミスで
人に危害を加えることを恐れるという症状です。

最後に不完全強迫です。
これは、机の上の物や部屋の中の物が自分が決めた形、位置、順番になっていないと
不安や恐れが出てきて、何度も確認したり直したりをするということです。

あと、食事や服を着ることなどを自分の決めた順番通りにしないと気が済まずに、
順番通りにできるまで何度も繰り返すというケースもあります。

他には、作成した書類や郵便物の宛先が間違っていないか、必要以上にとらわれて
確認を繰り返すことなども挙げられます。

物事の順番や正確さにこだわることは悪いことではないですし、実際こだわる人も
多いですが、強迫性障害の患者の場合は、そのこだわりが度を越えてしまい、
日常生活に多大な支障が出てしまう
のです。

強迫性障害の特徴的な症状を挙げましたが、これらはどれか一つを発症するのではなく、
いくつかを合わせて持つケースが多い
です。

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子供の強迫性障害

子供も強迫性障害になります。

といいますか、多くの患者は子供のころに発症しています。

強迫性障害は、年齢的には10歳頃と20歳頃に発症する人が多く、
男性の場合は20歳以前に、女性の場合は20歳以後に発症すること
が多くなっていますので、男性の方が子供の頃に発症する人が多いといえます。

育った家庭環境が影響するケースが多く、親が強迫性障害だと子供にも 影響が出て、
強迫性障害になることがあります。


親が強迫性障害でなくても、性格が厳しく反抗するなどとんでもない
ような感じだったり、完璧主義で、子供も物事を完璧にやらないと
親に叱られると思うと、心の逃げ場がなくなって強迫性障害になってしまうのです。

子供の強迫性障害は家族や周りの人間がわかりにくいです。
子供なので自分のやっていることや考えていることが異常で、不合理な
ことがわからず、当然だと思っています。
また、自分のやっていることがおかしい、異常だと気付いても誰にも
話さずに隠してしまうという場合も多いのです。

そして、症状がエスカレートすると、家族を強迫行為に巻き込んだり、
家族とのトラブルが絶えなくなってしまうケースも出てきます。

では、親としては、子供が強迫性障害だと気付いたらどうすればよい
のでしょうか。

心を大きく広く、どっしり構えて子供に接しましょう。
子供に対して、厳しすぎたり、口うるさかったり、完璧を求めたり
していると、子供はいつも緊張して不安な心の状態になります。
そういう状況が子供にとってよくないのです。

子供が遠慮する人間にならないためにも、自分の意見、考えを主張できる
人間になるためにも、親は子供に、大きなゆったりとした気持ちで接していきましょう。

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強迫性障害と完璧主義

完璧主義の人は強迫性障害になりやすいのでしょうか?

完璧主義とは、決められた時間内で完璧な状態を目指す考えのことをいいます。

たとえば、美術、音楽などの作品をとことん完璧な状態にまでしないと気が
済まない。また、試験の点数は100点満点でないと満足しないといったことです。
オリンピックに出場する選手が金メダルじゃないとだめだ、銀メダル、銅メダルじゃ
4位以下と同じだ、というのもそうでしょう。

対象となる活動が遊びやどうでもいいような低レベルのものであっても、完璧を追及
していきます。

強迫性障害は、真面目、几帳面という性格と並んで、完璧主義の人に多く発症する傾向があります。

物事が自分の思い通りにならないと気が済まなかったり、物事へのこだわりが強く
アクの強い性格の人が強迫性障害に多くなっている傾向はありますが、
完璧主義の人が必ず強迫性障害になるわけではありません。

ポイントは、本人が行為を苦痛に感じるかどうかです。
美術、音楽などの作品をとことん完璧な状態にまでしないと気が済まなくても、
それを苦痛に感じなければ強迫性障害ではありません。

さらに、ある習慣に日常生活を送るうえで問題が出るほどのこだわりがなく、
その習慣をやめることができる場合は、強迫性障害ではないです。

強迫性障害は、日常生活に支障が出てしまうほど、こだわりや習慣にとらわれてしまう状態なのです。

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強迫性障害と性格の関係

強迫性格という性格があります。
完璧主義、真面目、形式にこだわる、頑固といったものです。

こういった性格の持ち主が強迫性障害になりやすいと
思われがちですが、精神医学界では、強迫性障害を発症しやすい性格はない
というのが一般的
です。

生まれながらの性格によって強迫性障害になってしまうことはないのです。

次に、ある行為について、それが強迫性障害か否かという点ですが、
本人がその行為を好きで行っているか苦痛を感じているか、 日常生活に支障が
あるかないか
がポイントになります。

たとえば、テーブルの上に物を置くときの置き方や本棚の本の並べ方に
強いこだわりを持っている人がいます。

テーブルの上の物をまっすぐ均等にきっちり置かないと嫌だ。本棚の本を
大きさごとにきっちり並べないとだめ、乱れていると落ち着かないといった
感じです。

形式にこだわるのは強迫性格の一つです。

しかし、こういった強いこだわりがあって、それが厳密なものであっても、
日常生活に問題がなく、精神的なストレスもないのであれば、それは、 強迫性障害ではありません。


強迫性障害の場合は、患者本人が自分の行為の不合理、不快性をわかっていて、
物の置き方や並べ方についても仕方なく行っているので、精神的苦痛も大きく、
また、強迫行為に多大な時間を費やすため、日常生活に支障が出てくるのです。


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強迫性障害の原因

強迫性障害を発症する原因は何でしょうか?

強迫性障害の患者には性格的に、完璧主義であったり、真面目すぎたり、几帳面だといった 傾向が見られて、強迫性障害は神経症の一つとされてきました。

一方、人間の精神の安定に重要な役割を果たす神経伝達物質であるセロトニンの機能異常が、
強迫性障害の原因であるとする説も有力でした。

セロトニンには精神のバランスを整える作用があり、セロトニンが不足すると
イライラする、くよくよする、緊張しやすくなる、ストレスが溜まりやすくなるといった
症状が出てきます。
また、うつ病やパニック障害の原因にもなります。

そうした中、有力であるセロトニンの機能異常説をサポートする研究が、数年前に国家行政機関
で行われ、強迫性障害患者の大脳の外側部分において、セロトニンを細胞内に取り入れるたんぱく質
が減少していることが明らかになりました。

大脳の外側部分は島皮質といい、セロトニンを細胞内に取り入れるたんぱく質は
セロトニントランスポーターといいますが、強迫性障害患者は強迫性障害でない人にくらべて
島皮質のセロトニントランスポーターが減少していたのです。

島皮質は、恐怖、不安などの感情に大きな役割を果たすことから、島皮質におけるセロトニンの 機能異常が強迫性障害の最大の原因に違いありません。

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