強迫性障害とは、たとえば、外出中盗みに入られる心配や火事になる不安、また
何度手を洗っても汚れが落ちていないといった
不快、不合理な考えが自らの意思に反して
頭に繰り返し浮かび(これを強迫観念という)、そういった不安や心配を消そうとして
外出前に鍵を閉めたか何度も確認してしまったり、ガス栓を閉めたか
繰り返し確認したり、過剰に手を洗い続ける(これを強迫行為という)などの
行動を何度もしてしまう病気です。
不快、不合理な考えを気にしないようにしても、抑えようと思っても抑えらず、
ばかげている、つまらないことだと自分でもわかっていても、
やめようとすると
不安が増大するのでやめられず、同じ行動を繰り返してしまうところに特徴があります。
本人自らが、やりすぎだと思っていてもやめられないのです。
何回も戸締りを確認したり、何度手を洗ってもきれいになったと思えずさらに
洗ってしまうということは、どんな人にも経験があると思いますが、
強迫性障害は
それが度を越して、日常的に習慣となってしまうのです。
強迫性障害は、国内で成人の40人に1人が発症しています。まわりに相談できずに
一人悩んでいる人も多いでしょう。日常生活に支障をきたすことになりますので、
何らかの治療が必要となります。
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強迫性障害の克服には