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強迫性障害とアルコール依存症

強迫性障害と併発しやすい病気の一つに、アルコール依存症が
あります。

アルコール依存症は、長い期間大量のお酒を飲み続け、しまいには
お酒がないと生きていけなくなる病気
です。

お酒を飲む人であれば誰でもアルコール依存症になる可能性があり、
患者数は、国内で80万人くらいですが、予備軍も入れると400万人
以上になるといわれています。

「酒は百薬の長」といわれ、適量の飲酒でしたらいいのですが、次第に量が増えて
飲まないと不安になる、イライラする、手に震えがくる、眠れなくなる、吐いてしまう
といった、離脱症状が出てきます。

仕事もできなくなってしまうので、日常生活にも多大な支障が出てきます。

強迫性障害の強迫行為とアルコール依存症のお酒を飲むことは類似点があります。
どちらも、不安や恐怖をなくすためにするのに、しても不安や恐怖はなくならず、
よくないことだからやめようという自覚があっても、やめられずに繰り返してしまう
というところです。

治療を行って症状が改善しても、ふとしたことから再発してしまうという
のも両者に見られます。

強迫性障害のつらい症状を和らげるため、お酒を飲み続け、飲む量も増えて
アルコール依存症を併発してしまうと、強迫性障害の治療がさらに困難
になってしまいます。

強迫性障害の克服には





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強迫性障害とうつ病の関係

強迫性障害の患者は他の精神の病気を合併することが多いです。

特にうつ病の併発が多く、合併率は30%ほどとなっています。

うつ病は一生の間に、男性の一割、女性の二割が患うほどの
かかりやすい病気です。

うつ病の体の症状としては、不眠、食欲不振、疲れやすい、便秘、
めまいなどがあげられます。

精神的症状としては、気持ちが落ち込む、ゆううつになる、さびしくなる
などがあり、今まで楽しめたことが楽しくなくなったりします。

どちらも、度重なるストレスが主な要因で脳に機能障害が起きているのが
発症の原因で、脳がうまく働かないので自分自身やまわりの状況に対して
否定的になりすぎてしまい、「自分はだめだ、この世にいらない」などと
思い込み、自殺を考えてしまう状態にまでなってしまうこともあります。

さて、通常のうつ病と強迫性障害の患者のうつ状態には違いがあります。

通常のうつ病ですと、朝から午前中にかけて症状が強く出て、
午後から夕方になると回復して楽になるように、一日の中で変動が
ありますが、強迫性障害の患者のうつ状態にはこういったことはなく、
気分の変動が一定せず程度も激しくなる
ことが多くなっています。

さらに、強迫性障害の不安感や恐怖感はうつ病を併発するとひどくなって
しまいますので、よりしっかりとした治療を受けることが必要
となります。

強迫性障害の克服には





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強迫性障害とパニック障害の関係

強迫性障害の患者の50%以上が他の病気を併発しています。

併発しやすい病気として、うつ病、パニック障害、アルコール依存症などが
ありますが、その中のパニック障害について説明します。

パニック障害は、動悸、呼吸困難、発汗、めまいなどのパニック発作と
激しい恐怖感、緊張感、不安感が襲い、落ち着かない、何もできないなどの
状態になる病気で、強迫性障害と同様に不安障害の一部となっています。

不安障害とは、精神障害の中で、不安を主な症状とするものの総称で、
恐怖症、強迫性障害、全般性不安障害、ストレス障害、パニック障害、
外傷後ストレス障害の大きく6つに分類されます。

誰にでも不安はありますが、複雑化する現代社会では激しさを増し、
精神科を訪れる人のおよそ三割は不安障害と診断されています。

中でもパニック障害は、不安障害を代表するもので、不安が如実に
現れています。

強迫性障害とパニック障害は共通点が多くあります。

それは、不安を強く感じるという点と、症状が起きそうな場所を
回避しようとする点な
どです。

また、パニック障害は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンなどが関係
していて、治療法として、薬物療法と認知行動療法が効果があるとされている
点も、強迫性障害と同じです。

パニック障害は、強迫性障害と併発しやすく、合併率は10%くらいと
なっています。

強迫性障害の克服には





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強迫性障害の再発

強迫性障害の治し方のページにも書きましたが、強迫性障害の治療法は、
薬物療法と認知行動療法の二つに大きく分けられます。
両者が併用されることもあり、いずれも専門の医師が長い時間をかけて
治療を実施します。

現在、70%から80%くらいの患者が日常生活を支障なく送ることが
できるまでに症状が改善しています。

このように、強迫性障害の治療では、完全に治すことを目標にするのではなく、
日常生活に支障がないレベルまで改善することを目標にする
のです。

さて、強迫性障害の二つの大きな治療法のうち、認知行動療法を実施して症状が
改善した人の再発率は低いのですが、薬物療法の場合は再発する人がけっこういます。

薬物療法では、わりと短い期間で症状の改善がみられることがあるため、患者が
自分の判断で勝手に薬の服用をやめてしまうこともあります。
薬物療法に使われるSSRIなどの抗うつ薬は、専門の医師が経過観察を行い、
段階的に量を減らしていきますので、患者は医師の指示に従って薬の服用を
継続することが再発の予防になります。


また、強迫性障害の症状が改善しても、日常生活に大きな変化があったり、強度の
ストレスや精神的疲労があった場合に、再発するケースが多くあります。

ストレスをうまくかわし、無理のない生活を送ることも強迫性障害の再発を
防止するには必要
となります。

強迫性障害の克服には





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強迫性障害とストレス

強迫性障害の発症は、ストレスそのものが原因ではありません。

その人の性格や育った環境要因などに、進学、就職、結婚、離婚といった
人生の節目のストレスのかかる出来事が加わり発症にいたります。

また、地震や火事などの自然災害や交通事故といった、PTSD(心的外傷後ストレス障害)
にもなりかねないような怖い体験をして、強度のストレスを受けた後に強迫性障害を
発症することも多いです。

次に、強迫性障害の患者が強いストレスを受けると、症状を悪化させる 原因となります。
結婚、出産、離婚など今までと生活が一変したときに、その傾向が見られます。

誰でも生活していく中で、不安な気持ちになったり、ストレスを感じたりします。
強迫性障害の患者の場合に、それを否定しようとしたり、どうにかしようと
やっきになったりするのは、強迫性障害のスパイラルに陥ってしまいます。

ストレスは人生のスパイスといわれ、人生においてある程度必要なものと
されています。

善玉ストレスは目標や夢など、自分を元気にし、勇気づけるもので、
日々の生活に張りを与えます。

一方、悪玉ストレスは強度のストレスで、気分を落ち込ませたり、
やる気を奪ったり、体調を悪くしてしまいます。

悪いストレスは、受け流し、とらわれないようにしましょう。

強引に否定しようとしたり、何とかしようとするのはかえって
よくありません。

また、意識して休憩を取って、無理のない生活を送ることが強迫性障害の
症状の悪化、再発を防ぐには必要
なことです。

強迫性障害の克服には





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強迫性障害と離婚

旦那さんあるいは奥さんが強迫性障害を患っていて、
離婚を考えている方もいらっしゃると思います。

特に、お子さんがまだ小さくて、奥さんが強迫性障害の
場合、子育てに悪い影響が出ることが懸念されます。

女性は妊娠によって、赤ちゃんを守っていかなければ
ならないという思いが強くなり、出産後は、元気に健康に
育てなければいけないと感じます。

赤ちゃんをばい菌から守るために身の回りを清潔にしなければ
ならないということは、母親ならば誰しもが思うことです。

しかし、人によっては出産、育児といった体調に変化を及ぼす
女性特有の出来事があったときに、性格や育った環境要因などが
影響して強迫性障害の症状の一つである不潔強迫を患ってしまう
ことがあります。

自分自身のみならず、もし、子供が外から帰ったら玄関で着替え
させ手足を洗わせる、外から持ってきたものはすべて洗う、トイレを
子供の好き勝手にさせないなどの行動を奥さんがとっているとしたら、
すでに重度の強迫性障害です。虐待と言ってもいいでしょう。

このようなケースではご主人も離婚を考えてしまうかもしれませんが、
まずは、奥さんに専門医の診察を受けさせることです。
もし、奥さんが病院に行くことを嫌がっていたら、ご主人が連れていくべきです。

とにかく、一刻も早く病院へ行きましょう。
離婚を考えるのはそれからでも遅くはありません。

強迫性障害の克服には





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強迫性障害と運動

強迫性障害の発症は、人間の精神の安定に重要な役割を果たす神経伝達物質
であるセロトニンの機能異常が、大きな原因と考えられています。

そのセロトニンを活性化させる運動としておすすめしたいのが、「腕振り」です。

腕振りにも、前後に腕を振るものと、腕を体に巻きつけるように振るものが
ありますが、腕を体に巻きつけるように振る腕振りの方がより有効です。

腕を体に巻きつけるように振る腕振りは、太極拳のスワイショウと同じで、
太極拳が脳内のセロトニンを活性化させることがわかっています。

さらに、腕振りは腕を左右に振るリズム運動で、同じ動きを繰り返すリズム運動も
セロトニンを活性化させる
のです。

さて、腕振りのやり方ですが、足を肩幅に開いて立ち、腕を体に巻きつけるように
左右に振ります。
でんでん太鼓のような感じです。

腕振りのポイントは集中して行うことで、人とおしゃべりをしながらとか、
テレビを見ながらとかなど、ながら運動では効果が出ません。
ひたすら腕を左右に振ることに集中してください。

腕振りを行う時間ですが、5分以上行うことでセロトニンの活性効果が期待できます。
5分以上行って疲労を感じる前にやめましょう。
終了後、すっきりして爽快感があれば効果は十分です。
疲労を感じない範囲で、一日に数回行うのが望ましいです。

もし、初めて行う場合に5分以上腕を振るのがきついようでしたら、2~3分くらい
から始めて、徐々に時間を増やして5分以上を目指すのがよいでしょう。

強迫性障害の克服には





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強迫性障害と車の運転

強迫性障害を患っている人が車を運転する場合、どういった影響が
出るのでしょうか。

強迫性障害の症状の一つに加害恐怖があります。
これは、車を運転していてタイヤが何かにのったら、誰か人をひいて
しまったのではないかと不安になったり、車を停めて事故がなかったか
確認したり、時にはわざわざその場所まで戻ってしまうといったものです。

また、戻らないまでも不安でサイドミラーやルームミラーを何度も何度も
見てしまうので、前方不注意で危険な状態になります。

もし、人をひいてしまったとしたら当然衝撃がありますし、健常な人から
すれば何でそんなに気になるのかと思えるところですが、強迫性障害に
苦しむ人は、運転中どうしても意識が過敏になり、強迫観念が湧き上がってきて、
まともに運転できなくなってしまう
のです。

車に乗らなくても生活上困らないのでしたら、乗らないのが一番でしょうが、
仕事や生活でどうしても車に乗らなければならない場合、どうしたらいいのでしょうか。

これは、走る、止まる、曲がるという車の運転の三つの基本と、安全確認を
強く意識して確実に行う
べきです。

まずは法定速度を守って運転してみてください。速度をゆっくり目にすることが
強迫性障害に悩む人には効果があると思います。

止まるときもゆっくりブレーキをかけていって、停止線できちんと止まりましょう。
一時停止の安全確認も左右ていねいに行います。

曲がるときも手前から十分減速して曲がり、直線を向いたらまたスムーズに加速すると
いった感じです。

ウインカーをちゃんと出すことは言うまでもありません。

こういった当たり前のことをきちんとやることで、大丈夫だという自信が戻ってくる
と思います。
自信が戻ってくれば、運転中の強迫性障害の症状は次第に改善すると思いますし、
他の症状もある場合は、そちらへの波及効果も期待できます。

あと、強迫性障害の治療法の一つに認知行動療法があり、その中でも曝露反応妨害法
が強迫性障害の治療には一般的に使われますが、曝露反応妨害法は、車の運転による
加害恐怖には効果が出やすい
です。

強迫性障害の克服には




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強迫性障害と子育て

お母さんが強迫性障害を患っている場合、子育ても不安がいっぱいで大変だと思います。

特に、子供がまだ幼いと、強迫性障害でない人でも育児ノイローゼに苦しむことが
多いですが、お母さんが強迫性障害だと苦しみが増加してしまいます。

不潔強迫の症状だと、子供に対しても清潔にしなければならないと考えますので、
子供に関する物を何でも洗って、消毒しないと気が済まないということになります。
洗い方、消毒の仕方も度を越したものになるでしょう。

また、加害恐怖の症状がある場合、抱っこしている赤ちゃんを落としてしまわないか、
ナイフやフォークで傷つけてしまわないかといった不安や恐怖を抱えながらの子育てと
なってしまいます。

そのような子育てでは、子供に悪い影響が及んでしまうのは容易に想像できます。

子育ても、何もかもちゃんとやろうとがんばり過ぎずに、息抜きしながらでいいのでは
ないでしょうか。


また、一人で子育てしようと考えずに、できれば周囲の人に協力してもらって
苦しみ、悩みを軽減できるとよいと思います。
強迫性障害になりやすい神経質の人だと、問題を自分一人で抱えて、自分だけで解決しよう
としがちで、ますます孤独感を強くしてしまいますので。

森田療法の「あるがまま」の考え方も必要かと思います。
子育てでのさまざまな不安や問題を当たり前のことと感じて、あるがままに受け取れれば、
お母さんも楽な気持ちで子供に接することができることでしょう。

強迫性障害の克服には




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強迫性障害と仕事

強迫性障害を治す、緩和させる上で、仕事を続けるべきでしょうか、
やめるべきでしょうか。

こうですと一概には言えない、難しい問題です。

仕事の内容、生活環境などによって違うと思いますが、症状がそれほど
重くなければ続けた方がいい
と思います。
個人差はあるかもしれませんが、仕事をしている間は強迫観念にとらわれる
ことが少なくなりますし、仕事を続けた方が早く症状が改善していくと考えます。
仕事をすることが行動療法になる部分もあります。

症状がひどくなってきて、もうこれ以上仕事を続けるのは無理というところまで
きてしまったら、休職が可能でしたらそうして、あるいは、仕事をやめることを
決断すべき
だと思います。

もちろん収入の問題がありますので、簡単に決められるものではないとは思いますが、
状況的に許されるのであれば、仕事をせずにしばらく休むことを考えるべきでしょう。

仕事を続ける、休む、やめる、いずれの場合も薬物療法や行動療法によって症状の
改善を図っていくことになります。
仕事をやめて治療を続けて症状が改善して、また働きたいという意欲がわいてきた
場合、社会復帰へのリハビリといった感じで、無理せずに短時間のパートタイマー的な
仕事から入るのがいいと思います。
そうして自信をつけてステップアップを考えるのが望ましいでしょう。

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