強迫性障害の発症は、ストレスそのものが原因ではありません。
その人の性格や育った環境要因などに、進学、就職、結婚、離婚といった
人生の節目のストレスのかかる出来事が加わり発症にいたります。
また、地震や火事などの自然災害や交通事故といった、PTSD(心的外傷後ストレス障害)
にもなりかねないような怖い体験をして、強度のストレスを受けた後に強迫性障害を
発症することも多いです。
次に、
強迫性障害の患者が強いストレスを受けると、症状を悪化させる
原因となります。
結婚、出産、離婚など今までと生活が一変したときに、その傾向が見られます。
誰でも生活していく中で、不安な気持ちになったり、ストレスを感じたりします。
強迫性障害の患者の場合に、それを否定しようとしたり、どうにかしようと
やっきになったりするのは、強迫性障害のスパイラルに陥ってしまいます。
ストレスは人生のスパイスといわれ、人生においてある程度必要なものと
されています。
善玉ストレスは目標や夢など、自分を元気にし、勇気づけるもので、
日々の生活に張りを与えます。
一方、悪玉ストレスは強度のストレスで、気分を落ち込ませたり、
やる気を奪ったり、体調を悪くしてしまいます。
悪いストレスは、受け流し、とらわれないようにしましょう。
強引に否定しようとしたり、何とかしようとするのはかえって
よくありません。
また、
意識して休憩を取って、無理のない生活を送ることが強迫性障害の
症状の悪化、再発を防ぐには必要なことです。
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強迫性障害の克服には