お母さんが強迫性障害を患っている場合、子育ても不安がいっぱいで大変だと思います。
特に、子供がまだ幼いと、強迫性障害でない人でも育児ノイローゼに苦しむことが
多いですが、お母さんが強迫性障害だと苦しみが増加してしまいます。
不潔強迫の症状だと、子供に対しても清潔にしなければならないと考えますので、
子供に関する物を何でも洗って、消毒しないと気が済まないということになります。
洗い方、消毒の仕方も度を越したものになるでしょう。
また、加害恐怖の症状がある場合、抱っこしている赤ちゃんを落としてしまわないか、
ナイフやフォークで傷つけてしまわないかといった不安や恐怖を抱えながらの子育てと
なってしまいます。
そのような子育てでは、子供に悪い影響が及んでしまうのは容易に想像できます。
子育ても、何もかもちゃんとやろうとがんばり過ぎずに、息抜きしながらでいいのでは
ないでしょうか。
また、一人で子育てしようと考えずに、できれば周囲の人に協力してもらって
苦しみ、悩みを軽減できるとよいと思います。
強迫性障害になりやすい神経質の人だと、問題を自分一人で抱えて、自分だけで解決しよう
としがちで、ますます孤独感を強くしてしまいますので。
森田療法の「あるがまま」の考え方も必要かと思います。
子育てでのさまざまな不安や問題を当たり前のことと感じて、あるがままに受け取れれば、お母さんも楽な気持ちで子供に接することができることでしょう。
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強迫性障害の克服には